2007/10/31: スーパー耐久第6戦スポーツランドSUGOレースレポート
10月28日(日)、宮城県・スポーツランド菅生にてスーパー耐久シリーズ第6戦が開催され、予選3番手を獲得した74号車アラビアンオアシスZは終始安定した走りを展開し見事フォーミュラニッポンに続きスーパー耐久でも初優勝を達成する事が出来ました。ZELE.が応援するアラビアンオアシスのレースレポートをお楽しみください。
10月28日(日) 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:22℃ 湿度:48%
残すところ2戦となった今年のスーパー耐久シリーズ。ランキング4位で第6戦スポーツランドSUGOに乗り込んだ74号車・Arabian Oasis Z。デビューイヤーながらシリーズを席巻しているArabian Oasis Zだが、なかなか届きそうで届かない表彰台の中央をここSUGOで何としても獲得しチャンピオン争いに残りたいところ。予選日の27日(土)は東日本を襲った台風の影響で走行中止となり、日曜日の決勝前フリー走行の時間を使って予選を行う事になった。翌28日(日)は台風一過の晴天に恵まれたサーキット上空。しかし、予選が開始された午前8時の時点ではコースも所々濡れている箇所もあり非常に難しいコンディションの中でアタックを強いられる。ウェットタイヤを装着した74号車の小林はまずは1'44.498のタイムを記録、さらにライン上は乾いてくるコンディションに手こずりながらも1'42.691までタイムを刻むが、クラス8位と悔しい予選1回目となった。
続くBドライバーの予選も慌しく行われ、この頃になるとライン上はほぼドライコンディションとなり74号車も他車と同じくスリックタイヤを装着しコースイン。一旦クリアラップを取る為にピットに戻った74号車は再びアタックの為にコースインするも、すぐにコース上で赤旗が提示されアタックを断念する。セッションが残り7分のところで予選再開となり、今日最初のアタックを開始する安田。しかし、ここでも不運が74号車を襲う。またしても赤旗が出されピットに戻るハメに。これにより予選は残り4分となっていた。安田に残されたタイムアタックのチャンスは残り2周のみ。セッション再開後、素早くコースインした74号車・安田は会心のアタックを見せた。まずは1'32.217とタイミングモニターの上位にポジションアップし、連続アタックを見せた次の周ではセクター毎にタイムを刻んでいく74号車。チェッカーラインを通過した安田のタイムは1'31.539のスーパーラップを叩き出しクラストップに躍り出た。これにより2名のドライバーの合計タイムで予選が決まるスーパー耐久でクラス3位を獲得し、決勝に向けて万全のグリッドとなった。
午後に入り、いよいよ500kmの長丁場の決勝の時刻が迫ってきた。スタートドライバーを務めるのは予選で会心の走り見せた安田裕信だ。オープニングラップから果敢に攻める安田は早々に前を行くマシンをオーバーテイクし、2番手に浮上する。しかし混戦を極めるクラス3で上位争いが激しく展開されていく。いったん順位を落とし3位となった74号車Arabian Oasis Z。500kmの長丁場を戦い抜く為にも敢えてペースを抑えながら様子を伺う。18周目、クラス4のマシンが1コーナー手前でクラッシュ。それにより今日初めてのセーフティーが入った。このタイミングでピットに入るマシンも現れ再び2位に浮上したArabian Oasis Z。レース再開後、何とか追い上げを見せたい安田だが、トップとの差は思うように縮まらず膠着状態が続く。動きを見せたのは52周目。トップのマシンがピットに入った事により猛チャージを見せる74号車。そして59周目にようやくピットに入ったArabian Oasis Zは給油のみでタイヤ交換もドライバーチェンジも行わない作戦でピットアウト。この作戦が見事的中し事実上トップの2位でコースに復帰した。65周目にはピットタイミングの差でトップを走っていたマシンも抜き去りトップに浮上する。
90周ものロングスティントを走りきり、小林にドライバーチェンジ。この時点で2位には20秒もの差をつけていた。変わった小林は追われる立場ながら、安定したラップタイムを刻み2位に付け入る隙を与えない。しかし波乱のレースはこの後2度もセーフティーカーが入る荒れ模様。そんな荒れたレース展開をも味方に付けた74号車Arabian Oasis Zは131周の長いバトルを制しデビューイヤーながら第6戦SUGOでついに初優勝を達成した。本山にとっても監督としての初優勝の瞬間であった。これによりランキングも20ポイント差の73ポイントの3位に浮上し僅かではあるがチャンピオンの可能性を残して最終戦に挑む事になった。
小林選手のコメント「予選でも、決勝でも、本当に安田が頑張ってくれていたので、とにかく何とか安田を勝たせてあげたかった。今日はマシンのフィーリングも良かったし、あの時点で2位とタイム差もあったので、落ち着いて安定したラップを刻むことが出来ました。本山監督が今日は不在でしたけど、後でデータをチェックされるのでそんな状況でも全く気を抜くことなく走った。これが余計なミスを防いでくれたのかもしれません。特に最後の7周くらいは、安田とのベストラップの差を縮めようと必死でした。いなくてもさすがは本山監督の影響は大きかった。」
安田選手のコメント「今日はみんなパーフェクトでした。作戦はレース前に決めていた通り。自分としては、小林さんに絶対トップでバトンを渡そうと決めていました。初優勝をようやく果たしたわけですが、これまでと特別違っていたことはありません。今日はチームみんなが100%の力を出し切ったことで、結果が出たのだと思います。運も今日は味方についてくれた。なかなか勝てなかったことで、『勝ちたい』気持ちも団結していた。監督にも、いままで面倒を見てくれたお礼をようやく結果で返すことが出来ました。今日だけは、監督にもきっとほめてもらえると思います。」
菅原選手のコメント「今日は走る予定がなかったのでずっと様子を見ていたのですが、今日良かったのは“流れ”ですね。流れを見ていて、途中で『イケる!』と感じていました。今までもこのチームは、勝つための条件は充分整っていました。今日はそれに加えて、運がついてきたのが大きかったと思います。それは、前半の安田の快走があったからこそだと思います。」
本山監督のコメント『予選までの走りでは確実にトップを走れるだけのチカラを見せていました。今回、台風のせいで予選が決勝前に変更され難しい条件での予選ながら何とかセカンドローからスタートでき、決勝はミスのない落ち着いた走りをすれば結果が残ると信じていました。結果、ついに初優勝できて本当に良かったです。最終戦も優勝して今度は一緒に喜びを分かち合いたいですね。』
【関連サイト】
・スーパー耐久公式サイト
・AOR公式サイト
・NISMOレースレポート
・AUTO SPORTS WEBレースレポート(閲覧には無料登録が必要です)